コスモクロック21
コスモクロック21は、神奈川県横浜市中区新港のみなとみらい21地区に所在する観覧車である。
歴史
1989年(平成元年)に開催された横浜博覧会の出展施設として建造された。当初は現在地よりも北西側に設置されており、本来は博覧会期間内のみの運営予定であったが、会場内で最も人気が高かったことから博覧会終了後も運営されることになり、その後は観覧車の周辺に遊戯施設も設置し、よこはまコスモワールドの一部として組み込まれる形になった。
その後、みなとみらい地区の発展が顕著になり、観覧車の周辺も高層ビル(クイーンズスクエア横浜)の建築が行われることになったため、1997年(平成9年)に一度営業を終了し解体されたが、現在の場所へ移築される形で1999年(平成11年)から再び運営されている。暫定利用施設であるが、当面存続する見込みである。
かつてのランドマークとしての役割は、後に建設された横浜ランドマークタワーに譲っているが、21世紀初頭の現在もみなとみらい21地区や横浜市のシンボルとしての存在は揺らいでおらず、市民や観光客に親しまれている。
施設概要
観覧車部分の外周直径は100mで、ゴンドラおよび支柱の総数は60であり、乗車定員480人は日本最大級である。建設は泉陽興業が担当した。
1989年の建造当時は台座を含めた全高は107.5mであり、観覧車のちょうど中央部分に巨大なデジタル時計(シチズン時計)を設置しただけでなく、支柱部にイルミネーションも設置し、光により「60」の秒数および分数を刻む構造となっていたことから、「世界最大の観覧車」および「世界最大の時計」としてギネス・ワールド・レコーズに掲載されたこともある。
その後は日本各地で巨大観覧車の造営が相次いだことから、1999年の移築時には台座を嵩上げして全高は112.5メートルとなり、同時にイルミネーション部分もリニューアルされ、毎時15分ごとに回転輪を利用して花火を打ち上げるような仕様が追加された。夜にはライトアップもされるようになり、四季によってライトアップされる色が変わる。春はグリーン・夏はブルー・秋はゴールド・冬はピンクである。
記録
- 1989年から1992年(平成4年)まで、直径・全長(台座を含む高さ)とも世界一。2007年(平成19年)現在は、全長で日本で4番目、世界で5番目に位置する。
- 1日に乗った最多乗員数:約2万人
- 最長待ち時間:約4時間(2005年(平成17年)12月24日)
名称の由来
横浜博覧会のテーマから宇宙を意味する「コスモ (Cosmo) 」、時計を意味する「クロック (Clock) 」、21世紀を意味する「21」。
交通案内
その他
- 横浜博覧会の出展施設だった時期には大塚製薬がスポンサーとなっていたことから、時計の位置に「ポカリスエット」の巨大看板も設置され、ゴンドラから降りてきた客には粉末の同製品が配布されていた。
- テレビドラマの撮影にもよく使われており、移築される前の1992年(平成4年)に公開された映画『ゴジラvsモスラ』では、派手な見せ場として破壊されている描写がある。その他のドラマについてはよこはまコスモワールドの項を参照のこと。
関連項目
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- ダイヤと花の大観覧車(葛西臨海公園の観覧車)
- パレットタウン大観覧車(お台場パレットタウンの観覧車)